「ラブコメが書きたい!」


『ハートでっかち』を書こうと思ったきっかけが、上の言葉でした。
 ラブ以外にも要素を取り入れようと思い、オリジナル同人TRPG『月夜埜綺譚』の世界観を借りたら、なんだか荒唐無稽なお話になってしまいました。
 てなわけでこれは完全なオリジナルではなく、月夜埜綺譚をベースにした物語です。
 もっとも作者自身も月夜埜綺譚制作者サイドの一人でありますし、またメイン制作者みやじ“はるを”よしたか氏が「一言言ってくれれば世界観を使っていいよ」というスタンスを取っています。この物語ははるを氏の許可を得て作られています。
 半分オリジナル、半分パロディ。といったところでしょうか。
 もちろんこのお話は『月夜埜綺譚』を知らなくても読めるようにしてあります。当サイトにいらっしゃる方は月夜埜綺譚どころかTRPGをやったことがある割合が非常に少ないと思われますので(汗)

 主人公の一紗ちゃん。あまり意識はしていなかったのですが、結構読みにくい名前になってしまいました。気合いで「かずさ」と読んでやってください(汗)
 一紗は「普通よりは変わっているが突出しているわけではない」くらいの位置づけで書いております。学年に一人はいそうな名物人間。なぜか突然テレビの取材が学校に来たら真っ先にカメラの前に出てものまねしそうなイメージ。
 動いてほしいときに動いてくれるけど動かなくていいときにも動いてくれるので、書いていてなかなか大変でした。

 対局の位置にいるのが暁彦くん。無口で無表情というのは文章で表現するにはなかなか大変です。彼をいかに動かすかは頭を悩ませ、また楽しく書けたところです。

 姫野、忠治、李京はルールブックに載っているキャラクターです。外見のデザインと肉付けは私ですが。ちゅーじさんが眼鏡をかけている設定は勝手に作りましたよ(笑)
 この三人は楽しく書いてますが、自分が作ったキャラよりも人が作ったキャラの方が魅力的なのは、なんだかくやしいです。

 月夜埜綺譚は「街系」をうたっているのですが、この話は街っぽくないです。
 私は街が嫌いなわけではないです。ていうかむしろ好きです。月夜埜市のように珍しいわけでも新しいわけでも古いわけでもない「ありふれた街」も好きです。
 技量が足らなくて表現できないだけなのです(泣)
 せっかくなのでもっともっと街を絡めていきたいのですが、技量不足です。


 このお話もしばらく続きますが、今後もぜひおつきあい下さいませ。
 一応大まかな話はラストまで考えてありますが、伏線が多いので、途中が今の構成と変わるかもです。気長に待ってくださいませ。


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